四人の母で実業家の青木愛 子どもは「文武両道を目指してほしい」

「妊婦でもおしゃれに過ごしたい!」そんな願いを叶えるためのマタニティーウエアのセレクトショップを経営する青木愛さん。彼女はなんと“4児の母”だ。


大学卒業後『25ans』『Vingtaine』等のファッション誌編集者を経て、2003年に渡米した青木さんは、2004年に長男をニューヨークで出産。帰国後、選択肢の少ない日本のマタニティー服を変えたい思いでヴィリーナ ジャパンを設立。


現在、中学生・小学生・幼児・乳児の4人の子どもたちを育てながら自身のブランドを経営するパワフルな青木さん。彼女の子育てについて、また「新聞」とのかかわり方についてお聞きしました。



子どもには「文武両道を目指してほしい!」


ー実業家として活躍しながら4人のお子様の育児というのはとても大変そうです。子育てをする上でのポリシーなどはありますか?


青木さん:子どもには「勉強もスポーツも、文武両道を目指してがんばりなさい!」と伝えています。


ーお子様は具体的にどのようなことをしていますか?

青木さん:サッカー教室までの移動時間に「子ども新聞」を読んだりしていますね。たまに時事の話をしてもすぐにポンと固有名詞がでてくるので、読ませがいがあります。


ーお子様と時事問題についてよくお話しされたりしますか?


青木さん:しますよ!わが家に最近大きな影響を与えているのは「海洋汚染」のニュースです。プラスチックのせいでくじらや海鳥が多く死んでいるというニュースを受け、子どもたちと「マイクロプラスチックと環境汚染」の問題を話しました。


「プラスチックごみを安易に出してはいけないよね。身近なところから気を付けようね」と話し合い、幼稚園児の娘は道に落ちているごみが気になりだし、拾って家で捨てるようになりました。息子たちは、プラスチックごみを出さないよう、エコな生活を気にしだしたようです。私は、スーパーのビニール袋をもらわない生活にシフトチェンジしました。


ー子どもたちと話し合った結果、行動が変わるのは素敵ですね!どのような大人になってほしいと考えていますか?


青木さん:自分で考えて、自分で行動ができる”自立した大人”に育ってほしいと願っています。それには、やりたいことを自分で決めることができるようになるために、色々な知識を身に着けてほしいです。あとは、周りへの感謝の気持ちも大切にする子になってほしいですね。



◆新聞は、世界と自分をつなぐ大切なツール


ー新聞を読んでいてよかったことはなんでしょう?


青木さん:私がやっているのは、ファッションビジネスの中でもマタニティー&授乳服というニッチなカテゴリーです。そして、家に戻れば4人の育児。ともすると世の中の流れに取り残されそうな狭い世界で生きているだけに、新聞からの情報は、世界と自分をつなぐ大切なツールです。



<青木愛 Profile>

1996年、日本女子大学文学部日本文学学科卒業後、同年(株)アシェット婦人画報社(現・ハースト婦人画報社)入社。『La vie de 30ans』『25ans』『Vingtaine』のファッション編集者となる。2006年、ヴィリーナ ジャパン株式会社を設立。