人気ママユーチューバ・ネルソン彩子さんに聞く、子ども新聞の魅力

「家族で、いろいろな話題の引き出しが持てるように」

デザイナー・YouTuber ネルソン彩子(さいこ)さん



読者モデルを経て、キッズアパレルブランドのデザイナーとしても活躍経験のあるネルソン彩子さん。2020年からYouTube「ネルソンさん」で家族の日常を配信しはじめたところ、その自然体で飾らない暮らしぶりとドタバタな面白さで一躍大人気に。男の子3人の子育ての様子はあるあるの共感の嵐で、ちょっと動画を見ただけであっという間にファンになってしまいます。そんなネルソン彩子さんに、ご家族と新聞にまつわるお話を伺いました。

社会情勢に関心を持つことは、自分たちの未来を良くすることに繋がる

─ 現在、一家で子ども新聞を購読しているというネルソンさん。子ども新聞を取るようになったきっかけを教えてください。

子どもたちに、社会情勢に関して興味を持ってほしかったからです。長男が中学1年生、次男が小学5年生になり、普段家で話す会話に自然に取り入れて興味を持ってほしいな、と。政治や社会のことに関心を持つことは、自分たちの未来を良くすることにもつながっていきますからね。


─ お子さんたちの反応はいかがでしたか?

最初はあまり興味がなさそうだったのですが、強要はしませんでした。そこで、まずは自分が新聞を読んで知ることからはじめました。それから、夕飯の時などに、子どもたちが興味を持ちそうなトピックについて「こんな記事が書いてあったよ」という感じで話していたら、子どもたちも自然と興味が出てきたようで気づいたら読むようになっていました。


─ お子さんたちに変化はありましたか?

先日次男の学校の面談で「社会の時間にすごく意欲的に取り組んでいる」と言われました。社会科の授業を新聞で読むことの延長線上に感じたのかもしれません。


─ ご自身で新聞を読んでみて、おもしろい発見はありましたか?

新聞って、テレビやネットのニュースで取り上げられないような話題が載っているんだな、と気づきました。例えば最近だと、雪国の子どもの過ごし方の記事が面白かったです。冬の間家で過ごすことが多い雪国の子どもたちの知恵が、ちょうどコロナ禍でステイホームの時期にすごく参考になりました。



─ なるほど。時には暮らしに活かせる知恵を新聞で得られるのですね。

新聞を読み始めたもう一つの理由に、今の社会情勢が満遍(まんべん)なく載っていることがあります。日常的に、スマホでニュースをしっかり取り入れていると思っていましたが、実際は自分が気になるニュースにしかクリックしないので偏った情報ばかり収集していたんだな、と。


─ 確かにネットで得られない情報も新聞で得ることができるのかもしれませんね。

新聞には「いま」が詰まっていて、新聞を読むことで「そういえばニュースで見たこれってこういうことだったんだ!」と言うようにさらに知るきっかけにもなりました。また、子ども新聞は子どもでも読みやすいようにわかりやすくかみ砕いてあるので、忙しいママでもスキマ時間にサクッと読むことができるので続けやすいですね。



興味の幅が広がって、家族の会話が変わった

─ 新聞を取ってから、家族の会話に変化はありましたか?

子どもたちの興味の幅が広がって、夕飯の時の会話が変わってきましたね。今までだったら、子どもたちはゲームなど自分の興味のあることばかり話していましたけど、最近、次男は地震の記事がとても気になったらしく、そこから派生して必要な防災グッズや地質のことまでかなり深堀りして調べていました。ひとつの話題をきっかけにどんどん会話が広がるようになりました。


―家族のコミュニケーションツールとしても役立っているのですね。

頭の中の引き出しが増えて、人とコミュニケーションを取るときの武器になればいいなと思います。人それぞれ興味を持つ内容は違いますが、たくさんの引き出しがあれば、どんな人とも、どんな話題でも会話を広げられるようになるかな、と。



「半身浴で新聞」がネルソン家流

─ ネルソンさんもお子さんも何かとお忙しいと思いますが、どんなタイミングで新聞を読んでいますか?

わが家ではお風呂で読むことが多いです。うちの男子たちは半身浴が好きなので、お風呂のふたに置いて(笑)。朝や夕方があわただしくてなかなか新聞が読めなかった時に、脱衣所に新聞を置いておいたらお風呂で読むんじゃないかなと思ったらその通りでした。

─ ちょっとした仕掛けで子どもたちが新聞を手に取るのですね。

強制せずとも暇だから勝手に読むようになりました(笑)。スマホと違って濡れても困らないですし。パパはお風呂入るのが一番最後だから読めない状態になっていますが(笑)。


新聞はYouTubeでの発信にも役立つ

─ ところで大人気のYouTubeファミリーチャンネル「ネルソンさん」では、お子さんたちも大活躍ですね。

YouTubeは、もともとは次男が「やりたい!」と言ったことから始めたんです。幼い頃からヒカキンさんに憧れて、小3の頃にYouTuber育成学校に1年通い、そこで撮影や編集の仕方やネットリテラシーなどをしっかり学んで、4年生の頃に始めました。


―YouTube開設はワトソン君(次男君の通称)のアイデアだったのですか?

うちのチャンネルを見て「うちだけじゃない」とか「うちの方がまし」っていう勇気を与えられたりしたらいいなと、コミカルに表現したファミリーチャンネルを始めました。次男は学校にも通っていたから、いろいろアドバイスをくれて引っ張ってくれました。


─ YouTubeでの発信に新聞は役立ちますか?

YouTubeでは視聴者にどんな言葉で、しかも短く投げかけたら一番伝わるか、ということが大事なので、語彙(ごい)力がとても必要になってきます。それは子どもたちもすごく実感していて、いろいろな言葉の言い回しを意識するようになりました。新聞は、新しい文字や言葉との出会いが多いので、その点もとても役に立っています。



興味のあることは、とことん応援したい

─ ところで、ネルソンさんは、子育てにおいて何を大切にしていますか?

子どもたちの人生は自分の人生ではない、ということをすごく意識しています。その人生を生きるのは子ども自身だから、子どもが興味を持ったことを否定しないようにしています。男子だからか、私が興味を持ったことがないことにしか興味を持ちません(笑)。でも、それを追っていくと、男の子のお母さんにならなかったら味わえなかった青春を味わえます。


─ 3人のお子さんたちは、今、それぞれどんなことに興味を持っているのですか?

長男は、留学したいという目標があるので、それに向けて必要な準備をしています。趣味の面では昭和レトロにハマっていて、パッケージデザインとかに魅力を感じるみたいで集めています。

次男は、YouTubeとゲームです。ゲームは何も言われなくても、海外動画を見たりしてどんどん自分で研究しています。実は、中学受験を考えた時期もあったのですが、こうやって自分の興味を追求する時間を過ごす方が有意義なんじゃないのかなと思ってスパッとやめました。もちろん後で後悔するかもしれませんけど、それも次男の人生。後悔や失敗に学ぶこともあると思うんです。好きなら本気で突き詰めてやれ!と、ゲーム用のパソコンを投資として買い与えました。もちろん、パソコンの時間設定はきちんと親が握って、ゲームはやるべきことがすべて終わってから、という約束で。

三男は、恐竜が大好きです。4歳だけどどこまでも掘り下げて、YouTubeで恐竜の鳴き声まで調べてマネしていますよ(笑)。一つのことに秀でたオタクってすごくかっこいいなと思っていて。何かを突き詰めることって、どんなことでもすごく大事だと思うんです。三男には、とことん恐竜オタクになってほしいですね。


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