《前編》 小中学生ママの憧れ、渡辺満里奈さんに聞く「新聞は社会の扉」

タレント 渡辺満里奈さん


15歳で人気バラエティー番組「夕焼けニャンニャン」で衝撃のデビューを果たしてから30年以上、テレビ・ラジオ・雑誌などでマルチな才能を発揮し続ける渡辺満里奈さん。私生活では、2005年にお笑いトリオ・ネプチューンの名倉潤さんと結婚。現在、中学生の男の子と小学生の女の子を育てながら、多方面で活躍しています。
アイドル時代から仕事に育児にと忙しい現在まで、新聞との縁が続いている渡辺満里奈さんに、「新聞」とのかかわり方(前編)、また子育てとそれにまつわる新聞の活用法(後編)についてお聞きしました。



「新聞だけは読みなさい」という父の言葉


── まず始めに、新聞を読まれるようになったきっかけを教えてください。

20代で自立して一人暮らしを始めた時から、父に「新聞だけは読みなさい」って言われていました。内容は読まなくてもいいけど、見出しだけは見て世の中の流れを把握しておいた方がいい、と。その頃は若かったので、そんなもんかと、購読したりしなかったりという付き合い方でした。でも、子どもが生まれてからここ10年ほど、新聞をきちんと読む習慣がつきましたね。

── 子どものためにもっと視野を広げたいと思ったのですか?

そうですね。子どもを取り巻く社会の状況が気になり始めました。教育のことだったり、子どもの貧困のことだったり、それまであまり気にならなかったものが気になり始め、視野が広くなった気がします。

── どのような記事が好きですか?

読者の投書欄(笑)。あとは社会面でもいろいろな人物や生活について書かれている記事が特に好きですね。その人の人物像が見えるもの。なるほどなあ、そういう考え方もあるなあ、と想像するのが楽しいです。





新聞は「社会の扉」


── 新聞と向き合うようになって変わったことはありますか?

新聞は社会の扉、入口のようなものだと思っています。パッと見たときに、入りやすいですよね、新聞って。そこを入口に世の中を知ることができるところが気に入っています。

私は、新聞によって自分の中の引き出しがかなり増えたと感じています。いろいろな考え方や知らない世界があるなあ、と想像することが多くなりました。知らないこともたくさんあるし、調べないと分からないこともありますが、新聞を読むことで視野を広げ、自分たちの住む世界にもう一歩深く踏み込めるような気がしています。


── 今、社会を取り巻く状況が大きく変化していますが、いかがですか。

特にここ一年ほどは、コロナ禍でみんな不安に駆られたと思います。私も政治や生活に向き合わざるを得ない状況になったと感じ、もっと真剣に新聞を端から端まで読むようになりました。

それまでは好きな記事を中心に読んでいましたが、すべてつながっている社会についてもっと知って、向き合わなければならないと感じるようになりましたね。そういう意味では、ニュースとの向き合い方も変わったように思います。



新聞のカサカサッという音が好き!


── デジタルで得られる情報と紙の新聞はどう違うでしょうか?

ネットなどのデジタルで得られるものは便利なので私も見ています。でも、デジタルだとやはり自分の興味のあるものや好きな記事しか見ないですよね。新聞は開けば自分の興味以外のものも目に飛び込んでくる。「なんだろう、これ?」って惹かれるものがあればそれも見られるというのが新聞のすごくいいところだと思います。すべてがデジタルになってしまったらすごく便利でしょうが、それこそ見たいものしか見ない世界になってしまいますよね。


── 紙ならではのよさがあるのですね。

私、新聞紙のあの質感が好きなんです。あのカサカサッという音とか! 新聞のような紙のものがなくなってしまうとつまらないと思いますね。新聞でしか味わえないじゃないですか。アナログって若い子たちに笑われてしまうかもしれませんが、私はそういうのがとても大切だと思います。



後編に続く]

次回は、渡辺満里奈さんの子育てとご自身のこれから、それにまつわる新聞の活用法についてお伺いします。